パリの屋根の上-ムーランルージュ

JUGEMテーマ:ヨーロッパ

J

                 

 

   ( a: アカリン  p: ポポロ   j:爺 )  

 

j:これも随分前の話なんだけど、一時期パリに住んでた事があったんだ。

 

a:  爺もあっちこっち放浪してたのね。         

 

j:まあアカリンの500光年に比べりゃ、隣の部屋みたいなもんなんだけどさ。

 

 そこは建物の8階の屋根裏部屋と言われてるところで、主に貧乏人と学生の住む所だから

 エレベーターがなくて,上り下りは階段で歩きなの。

 でも7階までの富裕層の住人の所にはエレベーターがあって、屋根裏部屋の住人とは

 別系統の出入り口なの。 そういう人達はだいたい1フロアー丸ごと持ってて

 エレベーター降りたらすぐ住居だったりする事が多いよね。

 

 でも小部屋がたくさん軒を連ねる屋根裏部屋は若い貧乏アーティストやなんか、ちょっと

 狂ったやつらが多くて、ここはこれでにぎやかで面白かったんだ。

 あのオペラのラボエームってあったでしょ。  あんなイメージかな。

 

 8階なんだから普通だったら,窓からはパリの街が見渡せる・・・って思うでしょ?

 ところが爺がかりた部屋の窓の前には大きな給水塔があって窓を三分の二ほど、塞いで

 しまってて見晴らしどころじゃなかったんだ。 まあその分安かったんだけど。

 

 でも何故かこの部屋は屋根裏部屋の若者達のたまり場になってたんだ。

 天気がいい日は、ワインを持ってここからみんなで夜のピクニックに出かけた。

 

 実はそのうっとおしい給水塔の横にはしごがついてて、屋根に登れるようになってたんだ。

 そしてパリの街の建物は景観を重視してみな同じ高さに揃えてあるので、建物の屋根は

 ほとんど道のようにつながってるんだ。

 眼下に街を見下ろしながら,ご町内を一周できるプロムナードってわけだ。

 

 角を右に2回曲がってちょっと行くとムーランルージュの目の前に出るんだ。

 有名なクラブというかキャバレーだね。フレンチカンカンやってたり、

 エルビスプレスリーとかフランクシナトラもショーやったって言うから。

 まあ当時の爺には関係ない世界だったけどね。

 

 でここがお決まりの特等席で、ここでワイン飲みながらおしゃべりしたりボケッと下を

 眺めて過ごしたりしてたってわけ。

 

 まあご町内のパリの屋根の上で我々以外の人とすれ違ったり見かけたりした事って、

 一度もなかったから、パリ生まれの人でもあまり知らない世界かもね。

 

a : 「パリの屋根の下」ってシャンソンはあったけどさ「上」に行っちゃったのね。

  それさ、おまわりさん呼ばれなくてよかったね。  今やったら確実に撃ち落とされるよ。

 

j : そうね、悲しいけど・・・あの頃のパリは平和だったね。

 

 

 

             


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